生産マイスターインタビュー【第3回】趣味で培った「やりぬく力」

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生産マイスターインタビュー【第3回】アース製薬株式会社 村下 碩基さん

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生産マイスターインタビュー【第3回】アース製薬株式会社 村下 碩基さん

アース製薬 坂越工場で働く村下 碩基さんは、入社3年目に生産マイスター3級に合格。趣味のマラソンを頑張りの源にして、今も真のリーダーをめざして走り続ける村下さんにお話を伺った。
(2019年10月1日発行・広報誌「生産マイスターVol.3」より抜粋)

アース製薬株式会社
村下 碩基さん
グローバルサプライ本部 生産統括部坂越工場 製造二課

走ることで培った“やりぬく力”

―生産マイスターに挑戦したきっかけは?

ものづくりの意識をさらに向上させたい、生産の知識を身につけたいという気持ちから入社2年目の時、自己啓発の通信教育に自ら申し込みました。教材が送られてきた時は想像以上のボリュームに、「終わるかな?」と少し不安になりましたが(笑)、無事にやり遂げ翌年には初めて受けた試験で合格しました。

問題集と教材

苦手な分野は問題集や教材で繰り返し学習した

―勉強法を教えてください。

仕事から帰った後や、週末に時間をつくって勉強しました。通信教育を学んだ後は、問題集を解きテキストを何度も読み返して、苦手なところをつぶしていく形で行いました。1問1問を確実に理解することを心がけて、 試験の1カ月前くらいからは図書館に通い集中的に問題集をやり込みました。
また、わからないことは会社の上司や先輩に聞くこともありました。皆さん熱心に教えてくださいました。

―勉強の息ぬきには、どんなことをしましたか。

近所の山を走って気分転換しました。走ることが好きで、中学・高校と陸上部でした。
今でも市内のマラソン大会等に出場しています。長距離走は、続けるのを諦めないことが大事。その“やりぬく力”が生産マイスターの勉強にも活かせたかなと思います。

めざすは“真のリーダー”

チームで取り組んでいる様子

ラインのリーダーとしてさらなる改善に励む

―仕事への取り組み方に変化はありましたか。

生産マイスターの内容は現場での普段の仕事とつながっているので、学んだことが仕事に役立ちました。具体的には1秒1秒を大切にした生産を心がけるようになり、不良を出さないようにする意識も高まりました。
現在は網戸に貼るタイプの虫ケア用品の製造ラインを担当していますが、昨年そのラインのリーダーに任命されました。生産マイスターの知識を活かし、品質の向上や不良の低減、稼働率の見える化などに取り組んでいます。
振り返ると、仕事で経験を積み重ねていくことで、生産マイスターの学びと理解を深めることができたと実感しています。

―これからは、後輩を育てる立場ですね。

後輩たちが通信教育を受けているのを見ると、以前の自分を思い出します。生産マイスターには、生産の基礎知識が詰まっています。また、試験に受かれば自信にもなりますので、ぜひチャレンジしてほしいです。後輩に質問されたら、私が上司や先輩にしていただいたように、理解するまでアドバイスしたいです。
そして、私自身もさらに上級の資格を取って、生産性を向上させていきたいと考えています。仕事のレベルアップと後輩の育成に貢献する“真のリーダー”をめざして頑張ります。

上司の視点

個の学習を組織が支える

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グローバルサプライ本部
生産統括部 坂越工場 工場長
山本 隆浩さん

当社では、2013 年から生産マイスターの受講を推奨しています。

当社の社員は真面目で優秀ですが控えめな人が多いのです。そんな社員が努力して生産マイスターの資格を得ることは1つの “勲章”ですから、取得者の名前を職場に貼り出したり、全体の朝礼で発表して、皆の前で褒めるようにしています。脚光を浴びせることで、挑戦する気持ちを後押しできますし、競争心も生まれます。

また昨年から若手を集めてQC の勉強会を始めました。今年は1級取得の先輩社員を講師として、生産マイスターの勉強会も計画しています。一度試験に落ちると諦めてしまう人がいますが、せっかく自分の意思で学んだ人を諦めさせたくはありませんし、先輩社員は教えることでさらにレベルアップします。

これからの時代はさまざまな変化に対応できる人材が必要です。そうした人材育成の一環として、自己啓発の1つとして推奨するだけでなく、支援体制を整え今後も積極的にフォローしていきます。

村下くんのような、“真のリーダー”をめざす若手の成長を大いに期待しています。

アース製薬株式会社

アース製薬株式会社の本社外観

1892年創業。「生命と暮らしに寄り添い、地球との共生を実現する。」を経営理念とし、「ごきぶりホイホイ」など国内シェア首位である虫ケア用品(殺虫剤)は、アジアをはじめとする世界各国でも展開。また、洗口液の国内の先駆けである「モンダミン」、入浴剤「バスロマン」など、毎日の生活を支える製品を多数開発・販売している。

売上高:1,171億円(2018年12月期単体)
従業員数:1,271名(2018年12月期単体)

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