「コミュニケーションが大事な仕事」大正製薬株式会社

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やりがいマイスター・モノジョvol.1

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やりがいマイスター・モノジョvol.1

 ものづくり現場で輝く女性たち「モノジョ」(=ものづくり女子)を紹介するこのコーナー。第1回は、大正製薬の森 玲華さんと伊澤 亞美さんを紹介する。
彼女たちがものづくりに興味をもった理由、仕事で大切にしていること、大変なことはなんだろうか…。
何でも教えていただけそうな2人に、ざっくばらんにお聞きした。
(2018年10月15日発行・広報誌「生産マイスターVol.1」より抜粋)

左/森 玲華さん
生産本部 生産総務部 人材育成グループ
2013年入社。薬学部卒。製剤1部を経て、現在生産総務部で採用・人材育成を担当

右/伊澤 亞美さん
生産性向上センター 生産第2技術室
2013年入社。理工学部研究科卒。薬の原薬を合成する合成部を経て、現在生産性向上センターでドリンク剤の生産管理を担当

ものづくりの大切さを知り製薬メーカーに

研鑽する森さん

高品質な商品の確実な生産を実現するため、日々研鑽し続ける。

「母が看護師なので、子どものころから、医療や薬は身近な存在でした」という森 玲華さん。薬学部で学び、大学時代に薬剤師免許を取得。調剤薬局で働く選択肢もあるが、なぜ製薬会社に?
「大学時代に病院で実習をした際、足りなくなった薬が毎日、当たり前のように入ってくることに驚きました。その当たり前の状況をつくり出したいと思ったのがきっかけです」。
入社後は、製造現場で錠剤の製造や検査、製造支援の部署でデータ分析などに従事し、3年前に人材育成グループに異動。ものづくりから“人づくり”へと役割を変えた。とはいえ、仕事にかける思いは同じ。「自分の行動はすべてお客さまにつながる」という意識で取り組んでいる。
 一方、伊澤 亞美さんも、ものづくりに魅力を感じてこの世界に飛び込んだ1人。大学進学時に、「つくることがより重要になる時代が来るよ」とお父さまにアドバイスを受け、化学の道に。インターンシップで感じた温かい雰囲気と、生き生きと働く先輩たちの姿が決め手となりこの会社を選んだ。
 ドリンク剤の製造工程などを統括する部署に来て5年。新製品の製造方法やスケジュールを検討し、各部署と調整して現場に指示する司令塔の役割を担っている。
 「お客さまに『元気が出たよ』と言ってもらえた時が一番うれしい!」と口をそろえる2人。ものづくりの現場は女性が少ない印象もあるが、この工場は約3割が女性。お子さんのいる方も多く、目標となる同性の先輩もいる。女性だからという理由で困ることはない。

悩んだ時に支えてくれる上司・先輩がいる

笑顔で打ち合わせする2人

さすが同期、終始笑顔を絶やさず、和気あいあいと

もちろん、今まですべて順調に来たわけではない。
「前の部署にいた時、製造条件の検討の際、いくら条件を変えてデータを取っても、目的とする基準に達しないことがありました。組み合わせは無数にあり、私1人では何もわからない。他部門を含め、多くの人に意見をもらい、どうにか解決できました。1人で抱え込んでもいいことはないと学びました」(森さん)
「私は、製造現場を知らないまま、技術部門に配属になりました。知識が少なかった私を上司が積極的に工場に行かせてくれました。1人で行っても何もわからないので、先輩に同行していただき、現場で聞きやすい人に質問できるようにしてもらいました。今、それなりに仕事ができているのは、そのおかげです」(伊澤さん)

コミュニケーションが大事な仕事

こうした経験を経て2人が感じるのが、コミュニケーションの大切さだ。
「製造現場も技術部門も、コミュニケーションが大事。入社するまで、ものづくり現場にここまでコミュニケーションが必要とは想像していませんでした。私は人と話すことがそれほど得意ではないと思っていましたが、今では、現場の方たちとも、部署長や営業部門とも、物怖じせずに話せるようになりました」(森さん)
「私のモットーは、『わからないことはすぐに聞く』。そうすれば物事が早く進み、トラブルもありません。この会社の人は、質問した時に『ちょっと待って』がないので、ありがたいです」(伊澤さん)
今や部署の中堅である2人の成長を見守ってきた、生産本部生産総務部人材育成グループマネージャーの高藤 修平さんは、「2人には人を惹きつけ、周囲を巻き込む力があり、リーダーシップを感じます。これからどんどん、リーダーとして引っ張っていってほしい」と期待を寄せる。

大正製薬の商品

大正製薬株式会社

OTC医薬品(市販薬)最大手。OTC医薬品と健康関連商品からなるセルフメディケーション事業と糖尿病治療薬などを扱う医薬事業を展開。「リポビタンD」「パブロン」「リアップ」など、長年にわたり確固たるポジションを築く商品を有する。写真の両サイドは、女性をメインターゲットにした商品。
売上高:2,052億円(2018年3月期単体)、従業員:3,188人(2018年3月末現在)

モノジョあるある!?オフでも生きる私のワザ

森さん
アクセサリーづくり

森さんアクセサリーづくりが好きです。
市販のアクセサリーを見る時も、原価がいくらか考えてしまいますね(笑)。
『ここは機械化されていないだろうな』といった視点でも見ています。

伊澤さん
料理

伊澤さん料理をする時は、洗い物も同時進行です。
効率的に作業を進め、少しでも早く終わらせたい、求められるものを早く提供したいという意味では、仕事とつながっているかもしれません。

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